最近のインターネットの記事でこの様な記事が目に留まりました。
"親が低年収だと子の運動能力も低くなる"そんな内容でした。
ぼくも似たような事を以前から感じていましたがこれが厳しい現実である事が最新の研究で分かったそうです。
地域による格差
僕の指導する小学校は創立75年になる学校で僕の父親が小さかったころには生徒数千人を超えるマンモス校だったそうです。
それから数年が経過し回りに新しい小学校が次々に設立されて生徒数は次第に減少し、新しい学校の回りには新しい綺麗な家が次々と建設されていったそうです。
ドーナツ化現象とでもいいましょうか….。僕の住む地域は下町的な感じで狭い路地があったり古い町並みが残るような場所です。
まわりの新興住宅地は都市計画にもとづいて区画整理され綺麗な街並みが並んでいます。
新しい街は土地の値段もものすごく高く経済的に余裕のある人しかそこに住まいを構える事が出来ません。
僕の住む地域は前述した通りなので当然土地の値段、アパートの家賃の値段も新しい街に比べればだいぶお安くなっています。
なので経済的に余裕のない方は僕らの地域を選択せざるを得ない…になってしまいます。
新しい街の学校に通う子の親はそれなりにお金に余裕のある方が必然的に多くなり加えて時間的な余裕もあるように推測されます。それはその地域の学校と練習試合や大会で対戦した時などにそう思ったのですがまずサポートする親の数が断然に多い!!それと観戦にくる親も断然に多い!!
これはもちろんその学校の生徒数が多くて部員も多いのでそれなりに親の数も多くなってくるとは思いますがそれでも断然に多いと思いました。
サポートが多いという事は部員1人1人まで目が行き届いてしっかり教える事が出来るという事にもつながります。
家庭が裕福という事はしっかりとした食事を子に与える事が出来る環境が整っていると思います。
実際その小学校の子供たちは身長が高かったり体格のよい子が多いです。(生徒数が多いことも要因としては考えられますが…。)
学校に在籍する生徒の数もやはり新興住宅地の地域はすごく増えてきているようです。
ある地域では新しいマンションがどんどん建築されそこにどんどん人が増え生徒数が1000人を超える勢いだそうです。
僕の住む地域の小学校は一学年2クラスしかなく生徒数も全体で300人に満たない状態になってます。
1000人の中からの5人と300人からの5人ではやはり前者の方がよりよい人選が出来る可能性が大きいと思います。
古いごちゃごちゃした街よりも綺麗に整備された街に住みたいのは当然の事だと思いますがすごく格差を感じます。
経済的格差
裕福で経済的に余裕のある家庭の子は食に関してよい環境が整っていると述べましたが、それと同時にスポーツに接する環境も非常に恵まれていると思います。
バスケに限らず昨今では色々なスポーツの習い事が存在しています。
一番に思いつくのがスイミング。
小学校低学年から通う子もいれば早い子は保育園から通い始める子もいます。
あとはテニス、ゴルフ、さらには卓球、サッカースクール等々……。
上記に挙げたスポーツ以外にも様々なものがありますがどれもお金がかかります。
無料で教えてくれるスポーツクラブなどはほとんで皆無ではないでしょうか?
様々なスポーツに触れる事、特にゴールデンエイジと呼ばれる年代にそうゆう機会があるかないかではそれ以降の運動能力に大きく影響してくることは間違いありません。
バスケに限らずスポーツに触れる機会でさえ経済格差で差が出てきてしまうのが現実です。
また体づくりの観点から食事はとても大切ですがそれを補う為のサプリメントなるものも存在します。
幼少期から身長が伸びるようにと子供に背を伸ばす為のサプリメントを与えたり、体が強くたくましくなる様にと子供向けのプロテインを与えたりとここでもやはり経済格差が垣間見られます。
スポーツ用品に関してもその様な事が起こってきます。
バスケットのシューズであったり練習着であったり品質の良い製品を身に着ける事で子供のモチベーションを上げたり実際品質の良いシューズで運動能力以上のものが発揮出来たりという事も起こってきます。
聞いた話ではありますが野球用品は非常に高額という事です。
ポジションによってグローブは違うしそのグローブも特注品になると五万円以上するものもあるそうです。
そうなると野球をやりたくても経済的理由で断念する子も出てくると思います。
まとめ
僕が小学生の時には現在ほどスポーツ格差を感じたことはありませんでした。
少なくともそう記憶しています。
なぜなら今と違って体を使って思いっきり遊べる場所、スポーツをする場所がありとあらゆる場所にあったからです。
たとえば小学生の頃は友達と野球をしに近くの公園によく行きました。
その公園で木登りなどもしました。
休み時間には校庭にあったジャングルジムで遊んだり、回転ジャングルジムなるものもありました。
現在はどうでしょう?
危険だという事で公園での野球はほとんどの場所で禁止されています。
木登りもダメ、回転ジャングルジムもダメ。
いつのまにかわれわれ大人が子供が外で体を使って遊ぶ機会、スポーツに触れる機会を奪ってお金を払わなければスポーツに触れる事が出来ない環境にしてしまったのではないでしょうか?
スポーツ格差について生まれた場所、生まれた環境で起こってしまうのは悲しいですが現実です。
しかしそれが現実ならば嘆いていても仕方がありません。
僕はどの子でも同じ人間、同じ小学生なのでやってやれない事はないと思っています。
そう信じて、そうゆう信念を持って子供たちにバスケットボールを指導してスポーツの素晴らしさを伝えています。
運動能力、体格差などあるかもしれません。
しかしながらどの子供も可能性は無限大なのですから…….。
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