バスケットボール指導していく中でどうしても教えないといけないファウル(反則)
ファウル(Fouls)は、バスケットボールにおける反則のうち、どちらかに責任のある不当な体の触れあい接触、およびスポーツマンらしくない行為により起こる違反行為の総称。ファウルを除いた反則はヴァイオレーションと呼ぶ。ファウルを宣告(コール)されたプレーヤーは記録に残され、チームには規則に定められた罰則が適用される。出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
どちらかに責任のある不当な体の触れあい接触とあります。
それを教えると今度は"体が触れたらファウル"と思い込んでしまって消極的になったりします。
ファウルの種類
ファウルには大きく分けて2種類あります。
1つめがディフェンスの際に発生するディフェンス側が侵すディフェンスファウル。
もう1つがオフェンスの際に発生するオフェンス側が侵すオフェンスファウルです。
今回はディフェンス側が侵すディフェンスファウルの代表的なファウルの種類を上げてみました。
- イリーガル・ユーズ・オブ・ハンズ
防御側プレイヤーが、相手チームのプレイヤーをたたいたり手を使って相手に触れたり触れ続けたりしてその動きを妨げること。かつては手で叩くファウルは「ハッキング」と呼ばれていた。
- プッシング
相手チームのプレイヤーを手やからだで無理に押しのけたり押して動かそうとすること。
- ホールディング
相手チームのプレイヤーを押さえて行動の自由を妨げること。
- ブロッキング
からだを使って相手チームのプレイヤーの進行を不当に妨げること
教えすぎることの弊害
ディフェンスは手は出さない!!
ほら押したらファールでしょ!
ファウルしないクリーンなバスケを教えようとファウルの種類を伝えてしっかり教えたつもりでした……..がこんな事がありました。
練習の中でのミニゲームで相手がボールを持って目の前に立ってます…がその部員はそのボールを保持したオフェンスの前でしっかりとしたグッドスタンスで両手をしっかり広げてディフェンスをしていました。手を伸ばせばボールを奪える距離にいるのに…..
ほらボール!!目の前にあるでしょ!!取って!!
だって手を出したらダメなんでしょ?
あまりにもファウルに対してしつこく教えすぎたせいで手を出したらファウル、体が触れたらファウルと思うようになってしまいまったくもって積極的にボールを奪いに行くという事をしなくなってしまいました。
執着心を持った部員の登場!!
そんな中、うちの次女と同学年の新しい子が入部してきました。名前はりみ(仮名)。
新入部員とはいっても諸事情があって男子バスケ部に混じって練習をしていた子です。
その子がやっぱり女子と一緒に練習したいという事で移籍??してきました。
りみさんよろしく。
よろしくお願いします。
何というかすごく本能のままにバスケットをするタイプの子だと日が経つにつれて思うようになりました。
男子の方ではどのように指導を受けていたか定かではありませんでしたがとにかく思いっきりの良いバスケをします。
その子がディフェンスの時にボールに対してすごく集中していて隙あらばすぐに飛びついてボールをうばってしまう。それがファウルかどうかなんてお構いなしです!!
りみ!!ファウルだよ!!
ごめんなさい!でもこれくらい男子ではあたりまえだったよ!!
他の部員はりみのファウルしてでもボールを奪う姿勢に圧倒されていました。
ボールに対する執着心をつけるには??
ある大会の会場で強豪校のチームに子供が在籍している高校の同級生に会いました。
彼の名前はよっぱー(仮名)
よっぱーは高校時代はサッカー部でしたが息子がバスケを始めたのをきっかけにバスケにどっぷりはまりコーチとしてチームをサポートしながら審判のライセンスを取得して公式戦の審判も務めるほどになってました!!
そっちのチームはボールマンに対してどうゆう風に指導してる??
なーに!簡単だよ!単にボールを追っかけろって言ってるだけさ!
よっぱーが言うには3対3などのミニゲーム中、マンツーマンなどは置いといてとにかくボールを追いかけてボールを奪いなさいとそのチームの監督は指導しているそうです。
特に低学年には厳しく指導しているようでボールを追いかけなかったら怒られているそうです。
その練習での意図はやはりボールに対する執着心をつける事に重きを置いているとの事でした。
特に低学年は技術云々ではなくてボールを必死に追いかける姿勢を身に着けるのを目的としているそうです。
なによりたくさん走るし子供達も楽しくボールを追い掛けているそうです。
ボールの奪い方の練習方法
さらにボールを相手から奪う際のボールのつかみ方の練習方法も教えてもらいました。
- まず2人一組でボールは1つ持ちます。
- 1人がボールを保持したままディフェンスである相手に背中を見せます。
- そして合図とともにリバースターンかフロントターンを使って振り向きます。
- ディフェンスは振り向いた相手の保持するボールを瞬時に奪う。
- その際のボールを掴む位置はボールの上下を掴んで自分の方に巻き込むように奪い取る。
まとめ
マンツーマンディフェンスが推奨される事によってしっかり自分のディフェンスにマッチアップするようになりました。
しかしながらその弊害として自分のディフェンス以外の子がボールを持っていても追いかけなくなってしまいました。
特に低学年ではマンツーマンディフェンスの事ばかり教えているとこの現象は顕著に表れます。
ファウルの事も教えすぎると更に消極的になってします。
そうならない為にもまずは純粋にボールを追いかけて奪い取る事。
そしてそのボールをゴールにシュートする事。
低学年の時期はこの2点だけに重きを置いてまずはボールに対する執着心を植え付ける事が大事だと痛感しました。
りみが入部してからというもの僕も指導方法を改め、ファウル、マンツーマン等を気にせずにボールを奪いに行くように指導しています。
そうすると少しずつではありますがみんな必死でボールを追いかけ積極的にボールを奪いに行くようになりました。
もちろん学年が上がるにつれてバイオレーションやファウルも少しずつ指導するようにしています。
余談ですがうちの次女とりみが4年生になった時に行われた地区の4年生大会、ボールを積極的に奪いに行くという姿勢で1日に2勝という今までチームとして成し得た事がなかったことをやってくれました。
その2人は中学になったいまでも一緒の中学のバスケ部でプレーしていて相変わらずがつがつボールを奪いに行っています。
何事にも言える事ですが、技術よりもまず優先すべきは"気持ち"ですね!!
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