オーバーヘッドパスってとても重要って気づいたのはここ2~3年….。恥ずかしながら(汗)
なんでパスカットされるんだろう….。
どうしてあのパスが通らないんだろう…..。
謎を解き明かす為に試合の映像を見てみると……。
なるほど….。そうゆう事か……。
要するに相手がカットしているというよりも相手の手に自分からボールを当てている感じになっていることに気づきました。
パスの種類
パスと言ってもたくさんの種類があります。
ですが使用頻度、難易度等を勘案すると何種類かに限定されると思います。
特にミニバス女子でよく使う、ぜひともマスターしておくべきパスをいくつか挙げてみました。
- チェストパス
- ワンハンドパス(プッシュパス)
- バウンズパス
- ハンズオフパス
- オーバーヘッドパス
チェストパス
言わずと知れた一番使用頻度が高く基本的なパス。胸の前から両手でパスを出します。
ボールを展開する際に横にいる味方にパスをするのには適している反面、ボールを縦に展開する際、つまりインサイドプレーヤーがポストアップしてボールを要求しているような場面では相手が味方との間にいるのでこのパスは使用できません。
ワンハンドパス(プッシュパス)
ワンハンドパスにも用途は色々あります。速攻の時に前にいる味方にロングパスを出す際にも使用しますし、横にいる味方に片手で押し出すようにパスを出すこともできます。
また先ほどあったインサイドプレーヤーがポストアップしているような場面でも横に一歩踏み出して相手をかわし片手でパスを出すやり方もあります。
片手でパスを出すので両手でパスを出すよりも素早く出せる反面、片手なので手首の強さ、指先の感覚が求められます。
またパスを出す反対側の手をしっかり添えてパスを出さないと途中でパスを止めたい時などにうまくいかずパスミスになる事があるので注意が必要です。
バウンズパス
バウンズパスとはバスケットボールをバスケットコートフロアにバウンドさせて出すパスの総称です。
片手でも両手でも出す事が出来相手のパスカットをかわすのに非常に有効です。
正対している相手の外側の足元付近にボールをバウンドさせてパスを出すことでカットされにくくなります。
しかしバウンドさせる位置、ボールへの回転のかけ方、動いている相手へのパスなど多少難易度が高く練習を要します。
ハンズオフパス
ハンズオフパスとは簡単に言うと"手渡しパス"という事です。
味方と交差する時にそのまま手渡しでボールを渡すのでパスカットされにくくなります。
トレイルプレイやドルブルスクリーンなどのプレーの際に多用されスクリーンにも移行しやすいです。
ディフェンスの強度の高いチームになるとこのハンズオフパスの際にカットをねらってくるので注意が必要です。
オーバーヘッドパス
本題の"オーバーヘッドパス"。サッカーのスローインのような感じでボールを両手でもって文字通り頭の上からパスを出します。
そうする事で遠くへのパスが可能になり上から出すのでパスカットもされにくくパスのスピードも速くなります。
縦へのパス、前述しましたがインサイドプレーヤーがポストアップしてボールを要求しているような場面でも使われるパスになります。
実際の試合にて
練習試合でのお話ですが、このプレーで本当にオーバーヘッドパスの重要性を痛感しました。
ポイントガードがボールを運んできたタイミングでウイングが45度付近に上がってきてボールを受け取りインサイドのプレーヤーにパスを供給する。
非常にオーソドックスなプレーを選択していました。
しかしその試合ではディフェンスの強度が高くなかなかウイングにパスが通らない事が頻発しました。
センタープレーヤー!!ハイポストに上がって!!
そうゆう事も想定してハイポストでインサイドプレーヤーが受け取り上に上がっていたウイングのプレーヤーがリング下に向かって走りボールをもらう。いわゆる"バックドアプレー"を練習していました。
指示を出した後センタープレーヤーがハイポストでボールを要求する。
ポイントガードからパスが出る!!しかしセンタープレーヤーのディフェンスが後ろから前に回り込んでパスをカット!!相手の速攻につながり失点….。
ガード!!パスをもう少し早めに出して!!
何度かトライするもパスがうまく通らない、カットされる。通ったとしてもパスが遅くバックドアパスのタイミングを逸していたりセンターのディフェンスがばっちり守ってそこからの展開がなかなかうまくいきませんでした。
センタープレーヤーのボールのもらい方が悪いのか….ポイントガードのパスを出すタイミングが遅いのか…..。
しかしなんか違う….。するとパスの速度が遅い事に気づきました!!
ちょっと言葉が悪いですが"しょんべんパス"の状態、つまりまっすぐ直線のパスではなく弧を描いてパスが出ていました。
試合の映像を見て…
結局その試合ではインサイドへのパスは上手くいかず敗戦……。
パスが直線ではなく"弧"を描いて出てたと前述しましたがなぜそうなったかその場でははっきりわからなかったので父母の方にビデを撮影を依頼していたのでそれで確認してみる事にしました。
パスが出る瞬間をよく見てみると…..。
インサイドへのパスをチェストパスで出してました(汗)
チェストパスの項目でディフェンスが味方との間に位置する際のインサイドへのチェストパスは使えないと記述しましたがそれをチェストパスでハイポストでボールを要求している味方に出すのでどうしてもその間に位置するディフェンスを超える必要があります。となると必然的にパスが弧を描いてだされます。
パスが直線的でないので…..
*パスのスピードが落ちます。
*ハイポストのディフェンスが前に回り込んでパスカットされやすくなります。
*パスが通ってもディフェンスにしっかり守られてそこからの展開が難しくなる….
分析結果こんな感じでした….。
さらに相手の手にボールを自ら当てている感じになってしまってたのは前にいる相手をこえてパスを出そうとする過程で結局超える事が出来ずディフェンスの手にあたってしまった….という結果でした….。
完全に僕の責任だ…….。
そう痛感しました。
ハイポストへのパスをオーバーヘッドパスでなくチェストパスでだそうとしていたのは僕が教えていなかったから….。
教えていたかもしれませんが徹底して教えてはいなかったかもしれません。
あとは….
実戦を想定してのライブでの練習が圧倒的にたりなかったと思います。
まとめ
この事があって以来オーバーヘッドパスってとても重要だと認識しました。
僕は日頃何気なく、当たり前にそのパスを選択してインサイドへのパスを供給してましたが、経験が浅いミニバス女子にとってはそのパスが選択肢になくてしかたなくチェストパスで縦へのパスといつ状況になっていました。
完全に僕の指導力不足とともに教えるのって難しいなって改めて思いました。
あとは日頃の練習での反復の大切さ。
普段の練習から意識してそのパスを何度も練習していればできたはずです。
最後にもう一点はライブでの練習が圧倒的に少なかった事とチーム内で練習する際にディフェンスをする子がもっと厳しくディフェンスしていればその欠点に早めに気づいて改善できていたかもしれないという事です。
その後この状況を改善する為に日々の練習に励んでいるのは言うまでもありません。
あの状況があったからこの学びがうまれたので何事も経験だなと思いました。
経験しないと学べない、学べないと成長はないのですからどんどんチャレンジして学んでいっていつかは名プレーヤーを育てられるように…常勝チームを作れるような指導者を目指したいと思いました。
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