なぜ声を出すの??
とりあえず怪我しない体づくりのためにダイナミックストレッチを取り入れ、何とか意味を理解してもらいチーム練習の前には必ず行うように習慣づけました。
そのあとにとりあえず前指導者からの練習メニューを行う事にしました。
ドリブルからのランニングシュート、対面シュート、ミニゲーム等々。
しかしながら元気がない。
声が小さい….。
元気出していこう!!もっと声を出して!!
そう伝えてしばらくは声を出すものの一定時間過ぎるとまた小さくなる。
学生時代、特に中学生、高校生の時は練習中、練習試合、大会などしっかり大きな声を出して掛け声、応援してないと…
こら1年!!ちゃんと声出さんかい!!
先輩からのお怒りのお言葉が…。
それでも声が小さいと僕が通っていた中学のバスケ部では"ミィーティング"とよばれるいわゆる説教部屋行きが待っていました。
なので"声を出す"という行為は僕が学生の頃は先輩に怒られない為、説教部屋に呼ばれない様にする為でした。
それで改めて声出しの意味ってなんだ??と僕自身も思って調べてみました。
声出しの効果。
声出しには、多く効果があるようです。
まずはバスケなどの団体スポーツで、自分の居場所やこれから取る行動を伝えたり、バスケでいうところの"セットプレー"を伝えるなど試合を進めるのに必要な「実質的効果」。
大きな声を出すことで自分の持てる全力を出す「科学的効果」。
そして、自分の発した声により自分を奮い立たせやる気を起こさせる「精神的効果」等々が代表的な声出しの意味だとわかりました。
例えばオフェンスがスクリーンを使ってピックアンドロールを使おうとしているとき
スクリーン右、スライド!!
と自分の味方であるディフェンスに瞬時に相手が右方向からスクリーンをかけてくる動きを伝えスイッチするのではなくファイトオーバーしてスクリーンをかわせ!との意思を伝えます。
これがいわゆる「実質的効果」。
また大応援団が大声で応援してチームの雰囲気を盛り上げたりするのもこれにあたります。
ホームゲームが有利なのはこの効果が表れていると推測されます。
テニスの元世界一プレイヤー マリア、シャラポア
その美貌とは裏腹にボールを打ち返すときにはすごい声を出していました。
このように大きな声を出すことにより、神経による運動制御の抑制を外し、自分の筋肉の限界に近い力を発揮することができる効果を「科学的効果」(別名・シャウト効果)と呼びます。
やればできる!!絶対勝つ!!などのポジティブな言葉を口に出すことで、自分に暗示をかけ奮い立たせいつもの力が出せるようにするのが「精神的効果」
調べてみると色々わかってきました。
声のないディフェンスはディフェンスしていないのと一緒じゃ!!
というのもありました。
声を出すことの重要性があらてめてよくわかりました。
説教部屋に行かない為だけではないらしいです!(笑)
そして声を試合中に出すためには普段から意識して声を出してそれを習慣化させなければなりません。
なぜなら普段声を出していないのに試合になって急に声を出せといっても無理なのです。
バスケットはハビットスポーツ、習慣のスポーツともよばれるくらい普段やっていることが大事になってきます。
実況中継??
監督、声出しって何をいえばいいんですか?
この様な質問が部員たちの間から聞かれました。
確かにやみくもに声を出せと言っても難しいかもしれません….。
なので一番いい方法はと言いますと……
今自分が取っている行動を実況中継する事が一番良いのではないかと思います。
たとえば….
4番マッチアップオーケー!! ボールサイドディフェンスオーケー!!
さらに…
ヘルプディフェンスオーケー!! ボールオーケー!!
等々…
つまり自分が取っている行動を逐一自分で実況中継する事で常に声を出す事が出来る….
しゃべる事のネタが尽きない!!
という事になります。
更には"ヘルプディフェンスオーケー”と声を出すことで自分のヘルプディフェンスへの意識を高めるのにも役立ちますがオフェンスにも“守られてるな”とディフェンスを意識させるという効果があります。
実際にはしっかりヘルプディフェンスが出来てなくてもです(笑)
まとめ
声を出す事にはいろいろな効果がある事がわかりました。
- 実質的効果
- 科学的効果
- 精神的効果
この3つが代表的な声出しの効果でした。
そして声を出し続けるのに効果的なのが自分の今取っている行動を実況中継する事でした。
練習中からしっかり声を出すことを習慣化できれば必然的に試合の時にも声を出しコミュニケーションを取って良いディフェンス、オフェンスが出来るようになります。
指導している者にとって声を出させる事は常に悩みの種ですが、ぜひこれを参考にしていただいて声を出す事の意味を選手の皆さんに教えてチーム作りに役立ててください。
監督である僕もしっかり声を出して子供たちに指導していこうと思います。
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