ボールを置いてくる...
バスケ漫画の代表作スラムダンクで主人公桜木花道がランニングシュートの練習の際につぶやいていた言葉….。
バスケっていえばランニングシュートっしょ!!
バスケットボールプレーヤーとして絶対にマスターしなければならないランニングシュート。
うちの部員にも一から教える事にしました。
ランニングシュートとは???
ランニングシュートとは読んで字のごとし….ドリブルしながらリングに向かって走っていきその勢いを殺しつつリング手前で1,2のステップで飛び上がり片手(もしくは両手)でボールを保持しバックボードに優しく当てて(もしくは直接)シュートを決める事を言います。
ランニングシュートの種類?
実はランニングシュートにはたくさんの種類があります。
その中のいくつかをご紹介します。
- レイアップシュート
- レイバックシュート
- リーチバックシュート
- パワーレイアップシュート
- クローズアップシュート
- レイアップシュートとはいわゆる"庶民シュート"と呼ばれるものでこれをランニングシュートと呼ぶ人がいるくらいポピュラーなシュートです。シュートの際手のひらが天井を向いてます。
- レイバックシュートとはリング右側(左側)から右手(左手)でシュートに行った際にリングを通り越して逆側から右手(左手)でシュートを打つ事です。
- リーチバックシュートとはリング右側(左側)からでシュートに行った際にリングを通り越して逆側から左手(右手)でシュートを打つ事です。単にバックシュートと呼んだりもします。
- パワーレイアップシュートとはディフェンスとのコンタクトが予想されるときに使うシュートで踏切の際に1,2のステップではなく両足で踏み切り相手にぶつかりながら片手(もしくは両手)でシュートを打つ事です。
- クローズアップシュートとは踏切は1,2のステップで行ってシュートはセットシュートの形で打つ事です。
上記で紹介した以外にもシュートの種類はありますが、ミニバス女子の低学年や始めたばかりの子には十分だと思います。じゃー何から教えた方がいいかと悩みますが……。
どれから始めるか??
庶民シュート(レイアップ)がいいんじゃない?
スラムダンクで有名になった庶民シュート(レイアップ)。
1,2のステップで飛び上がりボールを片手に乗せ最高到達点でボールを撫でるようにスピンをかけ優しくバックボードに当てシュートを決める……。
これってミニバス女子、特に低学年には意外と難しい!!
両手で下から投げ上げるってのもあります。最初はいいかもしれませんが続けていくうちにボールを下げてしまう癖がついて相手にブロックされやすくなってしまいます。
じゃー何から始めればいいの?
ずばりクローズアップシュート!!
その理由とは……
- ランニングシュートのステップからのセットシュートは意外と簡単で習得しやすい。
- コンテストショットになった時に片手で相手のブロックをかわす事を習得しやすい。
- ボールを下げる癖がつきにくい。
- のちのちフローター系のシュートに移行しやすい。
レイアップシュート
クローズアップシュート
2つの映像を見比べてみて(少しわかりにくいですが…..汗)レイアップシュートの時にはシュートを打つ側と反対側の手(映像では左手)はシュートを打つ瞬間下に下がっているのがわかると思います。
一方、クローズアップシュートの時には右手のひらが上を向いてボールを保持し左手は相手のシュートブロックがあると想定してその手をかわすために手を上げています。
その時に左の手のひらは外側(相手側)に向けるようにして下さい。
そうすることで腕の力が入りやすくなります。
初めは両手でクローズアップシュートを打って確実にシュートを決めれよるようにして下さい。
慣れてきたら映像のクローズアップシュートのように片手をブロックをかわす練習をしてください。
マリオジャンプ
監督!うまくできません!!どうすればいいですか?
まずは1,2のステップから飛び上がる。
その時に踏み切った足とは逆の足の膝を高く上げる。
と同時に高く上げた膝側の腕をまっすぐに突き上げる。
この形……まさにマリオがジャンプする時と同じ…..マリオジャンプ!!
- まずはこのマリオジャンプをマスターします。
- 次はこのマリオジャンプでバックボードに吊るした紐などを目標物にして触る練習をします。
- 今度はボールを持って走ってきてマリオジャンプでこの目標物に触る練習をします。
- 最後にこの目標物をバックボードに変えてボースハンドシュートでシュートの練習をします。
慣れるまではドリブルはしないまま持って走ってシュートを練習して慣れてきたらドリブルを突きながらこの練習をすると意外と簡単に習得できます。
シュートに行く際の踏切の位置ですが各個人の体格によってまちまちになると思いますので、何度か踏切の練習をして最適な踏切位置を見つけるようにして下さい。
意外と大切なのが1,2のステップで飛び上がるときの"2"のステップの時に前に飛ぶのではなく上に高く飛ぶように意識させてください。
そうでないと前に飛んで勢いを殺せなくてバックボードに強く当たりすぎてしまったり、前に飛びすぎてリングの下に"ガンッ"と当ててしまいます。
まとめ
いろいろな種類があるランニングシュート。
その中でも代表的なシュートがレイアップシュート(庶民シュート)です。
しかしながら意外とミニバス女子低学年、初心者には難しいものです。
ミニバス女子高学年にもなると体も強くなり腕、手首も強くなってレイアップもうまく打つ事が出来るようになります。
それまではぜひクローズアップシュートを練習し、習得してノーマークのランニングシュートを決めれるようにして下さい。
また前述したようにクローズアップシュートを習得する事によっていくつかのアドバンテージがありました。
その中でもフローター系シュートに移行しやすいというのが大きな利点ではないでしょうか?
体格差のある選手相手にこのフローター系のシュートは大変効果があります。
名古屋ダイヤモンドドルフィンズの齋藤 拓実選手はフローターシュートがとても上手だと思います。
170cm前後しかない齋藤 選手ですがこのシュートを駆使して得点を量産しています。
今後体格差に劣る日本バスケが国際大会で勝つためにも必須の技術だといっても過言ではないとおもいます。
私事ではありますが先日現在中学2年生になった我が次女の試合を見る機会がありました。
ドリブルで1人抜いて2人目をギャロップステップでかわし3人目がブロックに来たところをフローターシュートを放ちバスケットカウントをもらっていました。
あれはとっさにでた!
ミニバス女子の頃からクローズアップシュートが得意だったので積み重ねたものがここにきて開花したと思うと感慨深いものがありました。
レイアップシュートは高学年になってからの方が習得しやすいと思いますので、フローター系のシュートに移行しやすくミニバス女子低学年にも習得しやすクローズアップシュート、是非お勧めです。
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